悪魔の実の能力の概念が変わってきていることについて

悪魔の実考察
画像引用:ONE PIECE(著者:尾田栄一郎、発行元:集英社)

↑【画像引用:ONE PIECE 単行本12巻】

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ゴムゴムの実、バラバラの実、スベスベの実、モクモクの実、東の海で登場した4つの悪魔の実の能力の共通点は何でしょう?

それはズバリ、体が変化するということです。

そんなのどの悪魔の実も同じじゃない?と思った人もいるでしょうが、最近登場したチユチユの実、イシイシの実、スイスイの実、ホビホビの実などを思い返してみてください。
最近登場する悪魔の実は、体が変化しないものばかりなのです。
もちろん自然系悪魔の実と動物系悪魔の実は体が変化しますが、超人系悪魔の実はストーリーが進むにつれ、体が変化する能力ではなく複雑怪奇な能力ばかりになってきました。

『悪魔の実の能力者=体が変化する』という概念は、初期のONE PIECEには間違いなくあったと思います。
ゴムゴムの実=体がゴムになる
バラバラの実=体がバラバラになる
スベスベの実=体がスベスベになる
モクモクの実=体が煙になる
という具合に、悪魔の実の能力は能力者の体が変化するものであり、名前を聞けば能力が簡単に目に浮かぶ単純なものでした。

その概念が初めて崩れたのがドルドルの実です。(ボムボムの実も少し変わっていましたが)
ドルドルの実は体が蝋(キャンドル)になるわけではなく、体から蝋を発する能力でした。
これは、それまでに登場した体が変化するする能力と多少違います。
もしドルドルの実がゴムゴムの実などと同じ概念なら、体が蝋にならなければいけません。(このため、悪魔の実に超人系、動物系、自然系という分類があることが明らかになったとき、ドルドルの実は超人系なのか自然系なのかという議論がありました。)
ただし、あくまで“体”から何かを発するということで、そこまで大きな違和感を感じなかった人も多いかと思います。
その後アラバスタ編では多数の悪魔の実が登場しますが、体に変化が起こるという基本から大きく外れることはなく、外れてもドルドルの実と同程度ぐらいのものでしたし、空島編でも『悪魔の実の能力者=体が変化する』という概念は維持されました。

しかしウォーターセブン編に入ると、その概念は多少崩れ始めます。
まずノロノロの実は、ビームを出して他人をのろくするという能力で、今までの悪魔の実の能力とはだいぶ違う感じがしました。
ノロマ光子という無理やり作った概念で、体から何かが発するという能力には留まっていましたが、悪魔の実の能力でビームを出すということにはかなりの違和感があります。
ただ、ノロノロの実はストリー的にも作者の遊び半分的な要素が強かったので、あまり深く考える人は少なかったと思われます。

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そして、『悪魔の実の能力者=体が変化する』という概念が完全に崩れたのは、ドアドアの実です。
ドアドアの実は、自身の体は関係なく“触ったもの”がドアになる能力でした。
ドアドアの実の概念に合わせるのなら、ゴムゴムの実は触ったものがゴムになり、バラバラの実は触ったものがバラバラになる能力でなければなりません。
このドアドアの実の能力には大きな違和感があり、ここで悪魔の実の能力の概念は一線を越えたと思います。

スリラーバーグ編に入ると、今まであった『悪魔の実の能力者=体が変化する』という概念など完全に払拭されます。
この編で最初に登場したヨミヨミの実は、死んだ人間が1度だけ蘇ることができるという能力で、今までの悪魔の実の概念を大きく覆したものでした。
このヨミヨミの実には多くの人が違和感を感じたでしょうし、悪魔の実の概念が変わってきていることに何となく気付いた人も多かったことでしょう。
スリラーバーグ編では、カゲカゲの実やホロホロの実などの複雑な能力の悪魔の実も登場し、『悪魔の実の能力者=体が変化する』という概念は過去のものとなります。

以降の悪魔の実は、体が変化する方がむしろマイナーな存在となり、最新のドレスローザ編では、登場した15種の超人系悪魔の実の内、普通に体が変化する能力はトントンの実しかありませんでした。(ジャケジャケの実は他人を支配できたり、ヒラヒラの実は自分だけでなく触った物もヒラヒラにできた)
このように悪魔の実とりわけ超人系悪魔の実の能力は、ストーリが進むにつれ、大幅に違うものへと変化していきました。

超人系悪魔の実の概念が変化したことにより、能力の幅が広がりONE PIECEのストーリー展開が面白くなった部分もあるでしょう。
ただ、あまり行き過ぎると訳が分からなくなる可能性もあると思うので、いい具合に収まってくれることを願うばかりです。

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尾田栄一郎原作の大人気漫画『ONE PIECE』に登場する“悪魔の実“が現実にあったら?という観点にたち独自の考察を行っています。

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コメント

  1. より:

    悪魔の実を食べて何かの属性が付与されたとして、それを「どう使うか(どういう技にするか)」は食べた人間の創造性に影響されているのでは?
    ロビンのハナハナの実で手を羽にして飛ぶというのも、ロビンがそういう利用方法を編み出したからできることで、ロビンじゃなかったら発動していない技かもしれません。しかも、悪魔の実の能力はある一定の訓練で「使いこなす」必要があることは語られていますので、利用方法をひらめいても実際に使えるようになるのとはまた別の話なんでしょう。
    ルフィが相手をゴムにしようと考え、そういう技を習得しようとすればゴムにできるのかもしれませんよ?

  2. アトラス より:

    超人系の悪魔の実を、
    「自分が変化する」ものと、「自分以外が変化する」という区切りで分類すると、
    初期のほとんどは「自分が変化するもの」に区分けされてました。

    悪魔の実が、
    偉大なる航路の外まで誰にも食べられずに流通したということは、
    自分が変化するよりも、
    自分以外を変化させるというほうが上位に見られて、人気があるということだと思います。
    その理屈だと、
    悪魔の実の産地は主に偉大なる航路であるという前提になりますが。

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